【建設業許可】
神奈川県知事（般-3）第88632号
【宅地建物取引業者】
神奈川県知事(1)第30151号
屋根の葺き替えとは、古くなったり劣化した屋根材を新しい屋根材に交換することを言います。屋根は風雨や紫外線などの自然発生によって劣化し、また年月の経過によっても傷みが生じます。そのため劣化や傷みが進んだ屋根材は、建物や住宅の保護と美観のために定期的に交換する必要があります。
葺き替え作業では古い屋根材を取り除き、下地や防水層の状態を確認しながら新しい屋根材を施工します。最近では25年以上耐久があるスーパーガルテクトや石粒付きのジンカリウムを使用した屋根材などがあります。
適切な屋根材を選び施工することで、建物の耐久性や防水性を確保し屋根の寿命を延ばすことができます。
1-1 屋根の下地状態が確実に確認できる
1-2 耐震性の向上
1-3 家の外観が一新できる
2-1 処分費が発生し費用がかかる
2-2 工期がやや長い
3-1 アイジー工業 スーパーガルテクト
3-2 伊藤忠建材 スカイメタル
3-3 福泉工業株式会社 シルキーG2
1-1 屋根の下地状態が確実に確認できる
葺き替えは、既存の屋根材を撤去し、屋根下地の状態を見れる唯一の手段になります。部屋の中にまで雨漏りをしている時は、屋根→防水シート→野地板→そして室内の壁紙まで達している状態になります。
腐食具合によっては、家を補強している垂木の新設も可能となり屋根自体の耐久性や寿命を延ばすことができます。今後も長く住みたい方にはオススメの工法になります。
1-2 軽量化により耐震性の向上
一般的な瓦屋根 43kg/1㎡
スーパーガルテクト 5kg/1㎡
瓦と最新の屋根材では、約9分の1の軽さに変化しています。
100㎡の屋根の場合、その差は3800kg。数字だとピンときませんが、屋根の上に象が1頭乗ってるかの違いになります。
軽いだけではなく、耐久年数が25年以上の屋根材も増えてきました。最近では地震も多く震度も強いため、想定以上の備えも大事になってきました。
昭和56年より前の建物は震度5を想定した耐震基準のため、昭和56年より以前で瓦屋根の戸建て住宅は点検をオススメします。
1-3 家の外観が一新できる
新しい屋根材を自由に選ぶことができます。家のイメージや雰囲気をガラッと変えたい方に人気があります。瓦調のものや、カラーも豊富でグラデーションがある屋根材もあります。
2-1 処分費が発生し費用がかかる
塗装・カバー工法は既存の屋根を活用しますが、葺き替えは既存屋根の撤去が必要となり、処分費と作業が多くなるため他の工法とくらべてやや高額になります。費用よりもメリットが勝る事も多く葺き替えを選択する方も多いです。
2-2 工期がやや長い
カバー工法では既存屋根に防水シート+新規屋根材取付けの2工程ですが、葺き替えでは既存屋根の撤去処分+野地板の増し張り+防水シート+新規屋根材取付けと工程が増えるため工期がかかります。天候にあまり左右されない時期の施工が有効です。
①足場の架設
屋根の工事は高所作業となるため、足場が必要になります。
近隣にほこりなどが飛ばないように「養生シート」を貼っていきます。
一般的なお宅であれば、足場架設は半日～1日で終わります。
足場架設日が決まりましたら、その数日前に近所の方へご挨拶に伺います。
足場のパイプ等を下ろすためトラックを住宅そばで止めます。車のすれ違いが出来ない時や、道路を塞いでしまう時は事前に道路使用許可と誘導員（ガードマン）が必要になります。
②古い屋根材の撤去
築40年のモニエル瓦。主成分がセメントのため重く、1枚4.5kgもあります。
瓦を止めているしっくいや換気棟等をすべて荷上げ機でおろしていきます。屋根の大きさによりこの作業で1日かかる事もあります。
③既存野地板のチェックと下地調整
屋根をひっかけている桟木(さんぎ)も取り外し清掃します。
下地チェックや調整を行わずにそのまま屋根を仕上げる業者もおりますが、下地調整はとても大切な作業です。屋根の下地がフラットな状態でなければズレなどが出て、後々雨漏りなど不具合が生じる可能性があります。
野地板をチェックして腐食している場合は張替え作業を行います。
③野地板の増し張り
下地に異常がない事をよく確認してから野地板を増し張りします。屋根の形状に合わせてぴったり詰めていく事が大事です。
もし下地にまで腐食がある時はビスが固定できないため、下地交換のご提案をさせていただく事があります。
④ルーフィング（防水シート）施工
防水シートは雨水侵入を防ぐための、一番大事な作業になります。
軒先となる屋根の下から、屋根の頂部に向かい隙間なく重ねていかないと雨漏りしてしまいます。
ライズホームでは改質アスファルトルーフィングの中でも最高峰、30年耐用年数のある田島ルーフィング製のニューライナールーフを使用しております。
⑤新しい屋根材の取り付け
ルーフィングと同様に、軒先（屋根の下）からてっぺんにかけて新しい屋根材を貼ります。
屋根材同士をひっかけながらビスで止めていきます。この時に少しでも曲がってしまうと全体に影響がでてしまうため細心の注意が必要です。
釘でも問題ないと言われてますが、ライズホームではねじ式のビスを採用しています。
⑥棟部分に捨て水切りの取付け
棟の左右に対して水切りの板金を入れます。この板には返しがついていて、外からの水は侵入しづらく、もし水が入っても外に広がらずそのまま軒先へ流れる仕組みになります。
⑦タフモックと棟の取付け
ライズホームでは、木と比べて腐食に強い樹脂製の貫板「タフモック」と、さびにくいステンレスビスを採用しております。
タフモックで腐食に耐え、固定力が高いビスにする事で強風で飛ばされるリスクを抑える事ができます。
⑧換気棟の取付け
大屋根の頂部に換気棟を取付けます。空気の入れ替えにより屋根裏の湿度と気温を下げる事ができ、カビの繁殖や結露の被害を抑える事ができます。
適切な換気を行う事で家全体を守ることにつながります。
⑨下屋根の雨押えにも捨て水切りを取付け
下屋根と外壁が繋がっているところを「雨押え」。外壁をつたってきた雨水が入るのを防ぐ施工を「雨仕舞」と言います。
屋根の傾斜部分に合わせて、ここにも捨て水切りを取付し水の流れを確保します。
⑩下屋根の雨押え板金
壁・屋根・トップライトなど構造が違うものが合わさる部分を「取り合い」とも呼び、この異なった素材の接合部分は複雑な構造ゆえに雨漏りのリスクが高まる箇所になります。
壁際もタフモックを使用し雨押え板金で屋根と壁を繋いでいきます。
この板金は職人がその場で形状にあった加工をして仕上げていくため熟練の技術が必要になります。
⑪外壁と雨押え板金の上部のみコーキング
外壁と板金の間をコーキングで埋めます。下に隙間があり気になる方もいますが、ここをコーキングで塞いでしまうと、外壁内部に雨水が入ってしまった場合に逃げ道がなくなり逆に雨漏りが発生してしまいます。
すき間が気になってもコーキングで埋めるのは避けてください。
コーキングの耐久年数も重要になります。
⑫雨樋の設置
昔は半円形の雨樋が主流でしたが、最近はゲリラ豪雨で一時的な雨量が多いこともあり半円形より流水量が多い角樋が主流となってきました。
弊社ではパナソニックのPC50角型の雨樋をオススメしております。6色からお選びいただけます。
⑬雪止めの設置
スーパーガルテクトは450ｍｍ～600ｍｍピッチで取り付けが可能です。
スカイメタルやディプロマットのような石粒タイプの屋根材は雪がすべり落ちにくいため雪止めをつけない方もおります。
雪止めは後付けができないため、施工前に検討が必要です。
⑭足場解体
施工完了後、足場を解体します。架設と同様、半日～1日で終わります。
解体時も車のすれ違いが出来ない時や、道路を塞いでしまう時は事前に道路使用許可と誘導員（ガードマン）が必要になります。
1㎡の重量は約12㎏。断熱材無し。
ライフタイムワランティーという40年以上の長期製品保証がついてます。デザイン性が高く、洋風・和風の家にも美しく調和します。ガルバリウムに比べ単価が安く、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。
1㎡の重量は約5㎏。断熱材なし。
耐候性の高い塗膜により、一般的なガルバリウム鋼板よりも耐食性が高くサビに強いです。カラーバリエーションが豊富。屋根材に穴をあけずに下地に直接打ち込めるため太陽光パネル設置に適しています。
1㎡の重量は5.2㎏。断熱材の厚み9ミリ。
創業60年、日本メーカー【福泉工業株式会社】が近年の厳しい異常気象に立ち向かえる断熱性と耐久性を兼ねそろえた屋根材を作成。ガルバリウム＋断熱材入りの中では安価で良い屋根材になります。
1㎡の重量は約4.8㎏。断熱材ありなし選択可
屋根に穴をあけずに太陽光パネルの取付工法可能。き替えより、カバー工事に適した屋根材になります。今ある屋根材の中では一番の軽量かつ、ガルバリウム素材の中ではわりと安価な製品となります。
1㎡の重量は約7㎏。断熱材なし。
軽量で耐震性アップ・台風に強い・保証期間が長め。屋根に穴をあけず、専用の金具を取り付けるだけで太陽光パネルを簡単に設置できることができます。
1㎡の重量は約6㎏。断熱材なし。
価格は少し高めですが、10年ごとの塗装メンテナンスが不要のためトータルコストを下げることができます。遮熱・遮音性もありサビや紫外線に強いです。販売元は【伊藤忠建材株式会社】になります。
1㎡の重量は5㎏。断熱材の厚みは16ミリ。人気No.1!!
従来製品にマグネシウムを加え、メッキ層を強化し3倍以上の耐久性を実現。スーパーガルバリウム・次世代ガルバ等呼ばれています。 2022年に軽量かつ断熱性の高さから文部科学大臣表彰「科学技術賞」を受賞。
1㎡の重量は約5㎏。断熱材の厚みは17ミリ。
日本メーカー【ニチハ株式会社】独自の技術により、つなぎ目部分の4重防水構造で暴風雨でも漏水を抑えます。高耐久屋根材としての施工実績数や販売歴の長さ、高い断熱性能を重視されてる方にオススメです。