2-1 強風により棟がめくれる
2-2 釘の浮き
2-3 棟の浮き
2-4 貫板の腐食
2-5 野地板の腐食
「訪問業者から、棟が浮いて危ないと言われた」
「強風で屋根の上の部分が飛んだ」
「天井から雨漏りしはじめている」
「火災保険を使って修理できますか?」
お客様からよくある問合せの一例です。
「棟」がどの部分か知らない方が大半です。「棟板金」も聞きなれない言葉かと思いますが、屋根を守るうえでとても重要な部分になります。最近では「近くで工事をしていてお宅の屋根が浮いているのが見えた。危険なのでお声かけしました」と訪問営業をかけてくる悪質な訪問販売が急増しております。
ここではその棟板金の詳細と釘浮きの原因や修理方法など詳しく解説いたします。
2-1 強風により棟がめくれる
2-2 釘の浮き
2-3 棟の浮き
2-4 貫板の腐食
2-5 野地板の腐食
棟とは屋根同士があわさり、高い位置に取り付ける屋根部材です。最近は金属製が多く「棟板金」ともいいます。
この棟板金は合わさった屋根同士の隙間を埋め、雨漏りを防ぐ大事な役割があります。
換気棟は屋根裏内の通気や排気をする役割があります。
夏は熱気や湿気の排出し熱がこもりにくくなるためエアコンの光熱費削減にも繋がります。冬は結露により水分が乾かずに野地板がカビてしまう事があります。適切な換気を行うことで家全体を守る事に繋がります。
①寒暖差と経年劣化により徐々に釘が浮いてきます。完全に抜ける事もあります。
②釘がゆるむと棟が浮いてきます。こうなるとより風を受けやすくなり更に悪化していきます。
③釘と棟の隙間から貫板に雨が入り込み、徐々に木が腐食していきます。
④貫板から野地板へ雨が浸食していきます。室内の雨漏りやカビなどで気付くケースです。
⑤貫板や野地板に釘が固定できず、最終的に棟板金がめくれます。飛ばされて大惨事になる恐れもあります。
<番外編>同業として残念な話ですが施工不良で棟が合わさってない事もあります。施工の完了写真を貰う事をオススメします。
棟板金の素材の耐用年数は約15~20年と言われています。ただしその耐用年数の前に釘が抜ける、棟板金が浮くなどの不具合がでる事がおおく、7~10年を目安にメンテナンスを行う事で長持ちさせることが可能です。
下記の症状が感じたら、交換かメンテナンスを検討が必要になります。
・前回のメンテナンスから7年程経過
・釘がゆるんでいる
・棟の浮きやはがれがある
・風が吹くと音が聞こえる
ここが違う!!
ライズホームでは高耐久品を標準仕様で採用しています。
【 樹脂製の貫板タフモック 】
木材は安価ですが水を吸収しやすく、腐食しやすいデメリットがあります。その木製と比較して約3倍の耐久度があると言われている樹脂製のタフモックを標準採用。水にも強くオススメです。
【 ステンレスビス 】
あわせてサビて抜けやすい釘ではなく、腐食に強いステンレス+抜けにくいネジ式のビスを採用しているので固定力も高く、強風で飛ばされるリスクを抑える事ができ耐用年数が格段にアップします。
①棟板金と中に入っている貫板を外していきます。
②すべての棟・貫板を撤去してから野地板に異常がないか状態をチェックします。
③樹脂製のタフモックを使用します。片側にエプトシーラーを付けることでより水の侵入を防ぎます。エプトシーラーは高さ20ミリ。耐久性や防水性もある発泡した合成ゴムです。
④棟板金を取り付けていきます。
⑤棟板金交換完成。
⑥ネジ式の釘なので簡単には抜けにくくなりました。強く締めすぎても歪んでしまうため職人の腕が必要になります。
棟の撤去処分・・・¥1,800/m
貫板(タフモック)の取付け・・・¥1,800/m
棟板金の取付け・・・¥3,500/m
屋根が切妻・寄棟など形状によって金額は変動します。足場費用は16万~23万が相場となります。
棟交換だけではなく、足場を建てるこの機会にカバー工事や雨樋交換など他の工事も合わせると更に費用を抑えて施工が可能です。
「近くで工事をしていて、屋根が浮いてるのが見えた。このままだと危険ですよ」
こう営業があり不安になったお客様から念のため見て欲しいとお問合せがくることが非常に多くなりました。
中には点検と称して屋根にのぼり、明らかに人の力で壊されていた案件もありました。当然ですが警察へ協力をお願いしています。
我々が工事をしていても、お隣さんの屋根の異常で気付けるのは瓦のズレやかけ、明らかな棟の浮きぐらいです。わずかな棟や釘の浮きは気付くのは難しく、まして下から見える事はほぼありません。
道路から見えたという言葉は不審に思ってください。騙されないために3点注意です!
①屋根の上に登らせない
無料で点検しますと言ってもお断りしましょう。わざと壊してから写真を撮影して危険な状態ですと契約を迫る事もあります。火災保険でお金をかけずに直せるという業者も要注意です。
②その場で契約をしない
名刺から会社のHPや口コミを調べてください。建設業許可がある企業や板金協会に加盟してればより安心です。
③信頼できそうな別業者に見てもらう
お客様のお宅の状況によっても施工方法や提案内容は業者ごとに違います。訪問業者はその場で断り、ぜひ他社と相見積もりをとり比較してください。
ライズホームでは訪問業者でお困りのお客様の気持ちに寄り添い守りたいと思っております。少しでも不安がある時は、どうぞお気軽にお問合せくださいませ。